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はじめの作業1:ラグ・クラウンの下準備


(1)ラグの心線をけがく

 何ごともはじめが肝心。ラグの中心線をケガく。この線を基準に剣先を仕上げたり、後でパイプとの中心線とあわせたり大事な作業なのだ。基準となる定盤の上でハイトゲージをつかって写真だと右下になるが左下からもケガき中間点にもう一度ケガきする。そうする事でより正確な中心線がケガけるということらしい。

うーむはじめっからなんやら難しい…

(2)ラグの外観を整える

 今回使用したCinelliロストワックスラグは結構きれいな外観と思いきや、いきなりヤスリがけを始めた。というのもヘッドパイプに一周巻いている「ハチマキ」の高さが他のシャープなシェイプに比べると高すぎるとか、剣先と中心も少しズレがあるとか細かな点が気になるそうだ。どっから見てもそのままでも綺麗に見えるんだけど…。それにエッジも丸いパイプに対して直角についてないからこれもなおす。

下準備はこんな細かい作業の連続なんだそうだ…

(3)ラグ内径を削る

 こんどはラグにパイプがちゃんとはまるようにする。そもそもラグは製作された段階で固有の接合角を持っているんだけど、フレームのサイズとか乗り手の好みとかで様々なディメンションのフレームを造らなくてはならないわけで、そんなに角度が違う何種類のラグが用意されているわけではないのだ。それゆえ内径の一部を削るコトで角度をあわせる必要があると言う事らしい。

だんだん凄い事になってきた…

(4)クラウン内径の調整

 おっとー、またいきなり大胆な作業だこと。これはクラウンと言ってフォークの肩の部分の部品だ。今削っているところにフォークのパイプが入るんだけど、ここもちゃんとはまるように加工しないといけないのだそうだ。このcinelli M24型の場合コロンバスとかレイノルズとか外国系のパイプはほとんど加工しないで入るそうなんだけど、今回使用する022フォークはこれを少しやらないと入らないそうだ。

うーむ(うなるしかない委員Sです)

(5)クラウンの外観の補正

 ラグのところと同じように、外観(クラウンのシェイプ)を仕上げます。cinelli M24型のフォーククラウンはラグの時みたいにそれだけでも十分だと思うんだけど、横から見たRなんかはもっと大きくとった方がもっとカッコよくなるんだそうだ。

カッコ良くなるなら、なんでもやって…

補足:ラグってなんだ
 フレームパイプをつなぐ継ぎ手の様なものを「ラグ」という。ただの継ぎ手と違うところはふちに色々なパターンの装飾が施されている事。パターンによってコンチネンタルカットとかイタリアンカットとか呼ばれる。ちなみに使用したチネリのラグは「イタリアンカット」です。これらラグの装飾はフレームの外観を飾る目的の他に、というよりはこちらが本当の目的なんだけど、接合部に集中する力を逃がす役目があるそうだ。もしラグの切り口が「すぱっ」っと直角に切れていたらその切り口と少し離れたところで平行するようにパイプが裂けしまうそうだ。それ程デリケートなパイプを巧みに組み上げていくのがハンドメイドの世界なのだ。またこの継ぎ手を使わない工法を「ラグレス」工法というが、このとき使用されるパイプは接合部に多少肉厚があるもの(通常0.8ミリ以上)の物を使うそうだ。

ペガサスの造り方Top エンドを造る/フォークを曲げる

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