後ろ三角を造るパート2
(5)シートスティとリアエンドをつける
加工の済んだシートスティを治具にセットして、リアエンドとロー付けします。この段階ではシートスティーとシートラグはロー付けしません。
?なんでくっつけないのかなー…
(6)リアエンド周りを仕上げる
出来上がった後ろ三角(とはいってもまだ左右バラバラですが)を治具から外し、リアエンド周りを仕上げてしまいます。これは、フレームの状態にした後では作業が難しくなるからだそうです。
随分色々なところで驚きましたが、ここでも考えも付かなかった手順でした…
(7)後ろ三角をフレームに仮止めする/修正
仕上がった後ろ三角をふたたび治具にセットしていよいよ前三角と合体します。前三角の時もそうだった様にスポット的に仮止めのロー付けをしてから、エンドの左右の開きを定盤で確認修正します。要するに後ろから見て左右のエンドが均等に開いていれば良いわけです。ここで修正しておかないと、前後の車輪が真直ぐ付かなくなるわけです。
とにかく確認と修正で作業が進められて行きます…
(8)後ろ三角を本付け
いよいよ後ろ三角と前三角の本付けです!初めにハンガー側を大きな火口でロー付けして一旦室温までさまします。そして次に火口を変えさっきよりは小さめの火でシート側をロー付けしてくのです。シート周りはかなり複雑にパイプが交差しているので、フレームの方向を変えながら手際良く作業が進みます。そしていよいよメイン11本のパイプのロー付けが終わりフレームになりました!!!
まだできたてホカホカですけど、なんか「カッコイー」…
(9)精度検査
室温になるまで自然にさましてから、定盤上で検査ポイントを測定します。左右の振れ/ねじれは許容範囲内であればさらに修正します。もし範囲をこえていた場合は「ボツ!」ということになるわけでフレーム君にとっては一番厳しい試練なのです。
ドキドキしながら見ていたら「素直ないいやつ(フレーム)だ」という師匠の一言でほっとしました。でも本当は師匠が一番緊張する「時」なんだそうです…
補足:定盤と治具 なんでフレームを造るのに「定盤」と「治具」があるのか?一見すると立っているのが治具で上の写真の物が定盤だから外観の区別はすぐに判る。「治具」でも精度は判る様な気がするんだけど…そのへんの事を聞いてみた。「治具」はあくまで固定具の一種で汎用品では固定できないあるいは作業しやすい様に専用に造ったものを「治具」というそうだ。だから治具上では「火」も使う。しかし「定盤」はあくまで測定器具なのだ。だからこの上では「火」は絶対に使わない。必要とされている面の精度も全く違うそうだ。良く見てみると治具の表面は機械仕上げのままだし、定盤はつるつる!でも定盤も治具もどっちもとっても大事にしている師匠なのだ。