98年ペガサス本部ラン


秋ラン(パート1)乗鞍岳三色紅葉ラン


実施日時:平成10年10月3日〜4日
幹事/レポート:委員H


 標高3000m、雷鳥や夏スキーで有名な乗鞍岳も自転車界では夏の山岳草レースで知られています。目を三角にしてアスファルトの目地を睨みながら自己の限界に挑戦するのも価値有る事ですが、ここは一つ秋の山景色を楽しみながらのんびりゆったり走りましょうと言う企画です。はたしてのんびりはともかくゆったり走れるかな?

コース
1日目 乗鞍高原−県道−国設スキー場−冷泉小屋−位ガ原山荘(泊)
2日目 位ガ原山荘−大雪渓駐車場−畳平(乗鞍頂上)−乗鞍高原

1日目
 長雨に祟られた九月の憂鬱を吹き飛ばす快晴の3日朝8時半に出発、天気が良いので車が多いぞ〜! 午後2時半スタートという異例に遅い走りだしですが本日の宿は2/3登った所の位ガ原山荘なのでたっぷり景色を楽しめます。乗鞍の秋は早く10月あたまというのに紅葉が始まっています、全山茜色とは行きませんが黄色や赤色が目立ちます。スキー場を見上げるとあそこを動くバスは何?なんであんな所に居るの?と疑問の嵐。真っ直ぐ登った方が早いんでないかい、まあポチポチ行く事にして冬季閉鎖用門扉を通り抜けて山道の趣たっぷりの中を走ります。三本滝にかかる橋を越えて、いよいよ難所の滑り止めコンクリート舗装&15%勾配に差しかかります。景色は良いのにきつい!ギヤをインナー&ローにしてやっと登れば「写真撮るからもう一度」だって(まじ〜?!)。コーナー毎に乗鞍岳の威容が紅葉越しに見えます。夕日を背景にした姿には威厳を感じさせる力が有ります。硫黄の臭いがしてくると冷泉小屋、ここも休業中ですが景色は宜しいのでしばらく休憩。「ここまでくれば宿まで2Km無いよ」と慰め?て出発。ここから位ガ原山荘までは抜群の眺望です。晴れ渡った空のおかげで見通しが良くほとんど横を向いて走ります(よいこはまねしないでネ!)。カーブを5つ曲がると位ガ原山荘に到着です。気温6.3゜C、フロントバッグを外していると体がどんどん冷えてきます、慌てて小屋に飛び込んでストーブの前に座って暖をとりました。山小屋の夜は早く消灯8時半、もっとも皆疲れているので寝付きの良い事。明日も快晴を確信して月を見上げておやすみなさい。
2日目
 早起きは三文の得、御来光が拝めるかもと出掛けたのに、薄い雲にじゃまされて残念…。8時には風が出てきて空は雲一つ無い快晴!頂上畳平までは約7Km高低差400m。位ガ原山荘からずっと10%勾配を登ります。いよいよ森林限界線、白樺からはい松に植性が代わります。心もち空気も薄いかな。振り返れば焼岳、はるかに八ヶ岳と大パノラマ、来て良かった!!最後の2Kmはゆっくり景色を楽しみながら走る、はい松の緑と空の青さ灰色の岩肌と茶褐色の崖が織りなす秋の景色はこの季節のもの。ずっと右を見たまま走って来た道ももう終わり、標高2700mを知らせる標識が見えると畳平へ左急カーブ途端に猛烈な風に煽られ寒い!ここで記念写真を撮ってレストハウスで一服。それにしても駐車場が満車とは、まだ9時半なのに。駐車場では「あっ自転車だ」と声がかかる、長老の年齢を聞いて二度びっくり。自動車で登ってきた人にとっては僕らは雲上人に見えるらしい?防寒着に身を包んでさあダウンヒル、長手袋は必需品、上体を起こしてスピードをコントロールしながら景色も楽しむ。ここ数年これほど晴れた乗鞍はなかったぞと感心しながら下る、つづら折りの道も腰の一振りで曲がって行く。途中の撮影ポイントには多数のアマチュアカメラマンが出張っている、こちらも負けじと止まって撮影するメンバーもいる。頂上の晩秋から下るにつれて時計を逆回ししたように季節が戻りスキー場ではまだ初秋だ。出発地点の乗鞍高原に到着、お昼を食べに付近を散策、一ノ瀬園地で蕎麦を食す。のんびり日溜まりを散歩して山を見上げると山の天気は変わり易い、乗鞍岳は雲を被っている。そろそろ帰る時刻だ、自転車を車に積み込んで乗鞍を後にする…。


コース概略
乗鞍高原(鈴蘭)標高1450m
国設スキー場  標高1800m 距離7Km
位ガ原山荘   標高2300m 距離7Km
大雪渓駐車場  標高2500m 距離4Km
頂上畳平    標高2700m 距離3Km
距離 21Km 平均勾配6%


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