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パーソナルなランの記録
伊那はいーな

実行年月日:2000年(平成12年)5月4〜6日
リポート:Ym

1日目 東京〜(車)〜伊那市〜高遠町〜長谷村〜三峰川サイクリングロード〜伊那市

 中央高速の渋滞に巻き込まれたため到着は昼過ぎとなり、軽く高遠方面へ走ろうということになりました。まず、国道361号線をはるか向こうに甲斐駒ケ岳を望みながら東へと向かいます。有名な高遠城址公園のコヒガンザクラはもう散ってしまっていますが、所々に見られる山桜は今がまさに盛りで思いがけずのお花見ということになります。昔の城下町の面影を残す高遠の市街を抜け長谷村へと向かいます。じわじわと登る厭な上りを登り切ったところに「道の駅南アルプスむら長谷」があります。ここでお茶ということになり、地元の手作りアイスを食べながらのんびりします。結局、いい時間になったので帰りは三峰川沿いを逆風の中走り、今回の拠点となる伊那へと帰ってきました。
 そして。。。夜は当地の名物が馬肉ということで、馬刺し、サクラ鍋、馬のステーキの馬ずくしを堪能し、日本酒をやりながら話に花が咲き夜が更けていくのでした。

2日目 伊那市〜三峰川サイクリングロード〜県道210号〜和手〜林道新山線〜新山峠〜高烏谷山〜御殿場遺跡〜県道18号〜火山峠〜駒ヶ根市〜宮田村〜伊那峡〜伊那市

 2日目も朝からピーカンな天気で我々を送り出してくれます。三峰川沿いを昨日の帰りと同じく高遠方面へと走り、途中の橋のところで三峰川に別れを告げ伊那山脈へ分け入ることになります。県道210号は谷筋を少しずつゆっくりと登っていきます。辺りは道端に花が咲き乱れ、谷には農作業をするトラクターの音が時折響くだけの何とものどかな風景が広がっています。こうしてしばらく走ると谷の最奥部の集落である和手の集落へと入ります。ここから先は尾根を一気に上がるため勾配がきつくなる上、自動車は通行止めの深い砂利敷きの道です。結局3人ともしばらく黙々と自転車を押して上がることになります。そうして舗装路に再び戻ったところが林道新山線の起点となり、ここからもう一息登ると視界が開け尾根へと出ます。かつて樵達が作業の合間に博打に興じたという新山の大岩からは、登り始めた伊那谷が眼下に見渡せ、その向こうには中央アルプスの経ヶ岳が見え、さらに向こうにはかすかに北アルプスの山々がうっすらと見えます。この辺りの木々はまだ新芽を吹いたばかりというのが、標高1300mまで登ってきたことを実感させてくれます。こうして新山峠へ登り着いた訳ですが、ここで多いに悩ませる出来事が。何と峠の頂上に地図には載っていない分岐があるではないですか。結局適当に新しい道を進んだのですが実はこれが間違いの元。少々不安を感じていましたが、一同木曽駒ヶ岳の迫力あるパノラマと車も人もいないプライベートマウンテン状態にご機嫌で、何とかなるだろうなどと済ましてします。はたして下りに入り細い林道を慎重に下りきると全く予定とは違うところに下りてきます。あれれなんて言いながらも、結局またまた南下し今度は火山峠の単調な登りを黙々と登り、下りはここまでのストレス発散とばかりに一気に駆け下ります。ずんずん下って天竜川の橋の手前で右に曲がる予定が、先の2人はそのまま天竜川を渡ってしまいます。でも、ここまで来たら間違えついでにどうにでもなれ、なんて言ってそこからはのどかな農道を適当に走り、「ワンワンこの先進めるかい」と犬に道を尋ね、小さなダムの上を渡り、と伊那峡のあたりを本当に適当に走りまわります。伊那峡を過ぎると再び伊那谷ののんびりとした田園風景が広がります。それにしてもこの辺りの農家は昔ながらの建物も多く、何とも懐かしい雰囲気の中を伊那市までもどってきたのでした。そして、この後は南アルプスが見える露天風呂に浸かり、これまた伊那名物の不思議な麺類「ローメン」に挑戦しました。

3日目 伊那市〜(車)〜堀金村・道の駅ほりがねの里〜松本市内〜ほりがねの里〜(車)〜豊科温泉〜(車)〜東京

 前日の適当ぶりに3人とも無計画にすっかり慣れてしまい、どこに行こうかと言って考えたのが、南アルプス・中央アルプスと間近に見たので今度は北アルプスを見ようということで、常念岳の麓堀金村に車を置き、ここから安曇野をゆっくり走って松本市内へ行くことになりました。交通量の多い広域農道を避け、のどかな田圃と農家に囲まれた細い道を進みますが、安曇野は伊那谷と比べどことなく都会的な雰囲気が漂っているように感じます。こうして松本市内に入り、国宝の松本城を見学した後、美味しい蕎麦をすすり再び常念岳の麓まで走って帰りました。最後はやはり温泉とばかり、山の中にぽつんと鄙びた雰囲気で佇む豊科温泉でお湯を楽しみます。熱いお湯につかると日焼けした腕がヒリヒリとし、5月の太陽が以下に強烈かということを改めて確認したのでした。

以上、お気楽・適当をモットーに3人で走り回った顛末でした。

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