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第六章:後ろめたさ…


その1:トレンクルが欲しい
 僕ことKの密かな夢、それは朝いつもの通りに「会社へ行ってくる」と言って家を出て、一駅離れたコインロッカーの中に隠しておいたトレンクル一式を持って、何処かサイクリングへ行ってしまうこと。そして何喰わぬ顔をして、「ただいまー」と家に帰る。もちろん実行日は有休休暇を利用した平日に限る。そのためにも「トレンクル」は必須なのだ。
 幸い僕の通勤スタイルは普段からラフな服装でOKだし、外の仕事も多い。それゆえ、仮に家内からケイタイが入っても「かまくらーぁ、かまくらーぁ」なんて駅のアナウンスだけ注意すればアリバイは完璧。まかり間違っても「鳩サブレ」なんていうのは買って帰れないのがちょっと残念。
注意点はこのふたつだけでよい。

あー、トレンクルがますます欲しくなってきた!

その2:埋蔵金?
 軍資金が無ければホント夢物語で終わってしまう。これは独身時代から隠しもっていた預金口座の一部を切りくずせば良いだけの事。やはり持つべきは隠し口座!これがもし「定期預金」だと利子の計算書が送られてきて家内に存在が明らかになってしまうが、普通預金ならそう言う心配は無い。初めから「増やそう」なんて考えなくても、貯まる時には貯まってる…これがオトコの隠し金!
 冗談はさておき、あとは普段何処に保管しておくか?。常識的に言って車の中しかないだろうな。でも車は住まいから見えるトコロだから、油断は禁物。これは、少し乗込んだら家庭内に持ち込む方が賢明であろう。要は家内の鑑定で、高価に見えなければ良いのだから…。そして、サイクリング決行日の前日に適当なことを言って、コインロッカーに隠せばよい。まてよ!家庭内保管が成立すれば「今日はこれで仕事行く…」って言うのも使えるテだ。しかし家内はこういうストレートな時は勘が鋭く、意外と通用しないのだ。まいいかー?!

と、ほぼ骨子が固まったトコロで、トレンクル7500を買ったのだーぁ!
(実は納入直前気が変わり「6500スペシャルバージョン」を買った・・・・K)

このつづきは、続編で。。。。


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